『いつかアマノが1から作ったものをくれない?』
[出来れば鳥がいい、といった幼馴染>>0:563
いいよ、と約束した。未だ叶わない、永遠にかなわない約束。
先ずはどんなふうにすれば翼は動くのだろう。
何か動きのヒントになるものはないだろうか。
粉を挽く風車、走る少年たちの足の動き
1つ1つを乱雑に頭の中に書き留めて、整理する様を
カウスは、幼馴染は横で見守ってくれていた。
ある程度、理想を形にできそうになってくれば
試作をとなるが――残念ながらその頃は
工房なんざ持っていなかったし材料だってない。
技術も今は発展途上。ないない尽くしフルコース。
きっと俺らが大人になってからだなぁ。と
少し肩を落とす俺に、気長に待ってると慰める幼馴染。]