[写真家は写真を紙媒体で扱う事が多かったりもするという背景もある。
今の時勢では態々現像の手間をかけなくても、機械が自動でホログラムにしたり電子映写の額縁が売られてたりもする。
僕自身はどちらでも良かったりするのだけど、"彼女"が電子映写を好まなかったので、紙媒体派に鞍替えしていたり……話が逸れた。これはまた別件。]
──そうだ。折角だからイノリくんも写真を撮らない?
夢だから持ち帰られるかは分からないけど……記念にさ。
[今ならまだ正門を抜けた辺りなので、遊園地にやってきた!
という記念写真が間に合うなと思っての提案。
実は何度か満面の笑みを浮かべた時にシャッターを切りかけたのだけど、
流石に自制心が勝った。盗撮ダメ絶対。**]