………、あの。 あの、…………私も。[顔を上げれば、正面を見据えて 何時も通り真摯な眼差しで此方を見詰める彼の姿があった。 きゅう、とスカートを握り締めて、ひと時も彼から逸らさないように、真っ直ぐに向いて。] 私も、……その首飾りが 私に向けられたものだったらいいのに、と 思ってまして 貴方の隣に居ることができる方が、……私であればいいと [ばくばくと、巡っていく鼓動の速さが煩く感じる。浅く息を吸って。]