――ふれあいエリア――
[その女の子は花が咲いたような雰囲気を纏った人でした。
>>327お互いに自然に挨拶を交わせば、続く彼女の問には肯定を示します。]
ええ、貴女もですか?
[彼女は私に、あなた“も”と言っていたのだから、そうなのでしょう。
この遊園地には、人間だけではなく、私のような人狼、機械で出来ていると言うアンドロイドという存在など種々の者が招待されていることは、これまでの経験で理解しています。
私の世界にはそのような精巧な機械は存在しませんでしたが、こちらのアトラクションにはそれらの技術も豊富に使われているようでした。
彼女は人間だと思いますが、自分が人狼だからでしょうか。
その身を乗り出す様子には少し戸惑ってしまいました。
この場所では危険なことはないと知っていても、全く、警戒心が感じられないのですもの。
心配になってしまいます。
とは言っても、幼いころは私も、同じだったかもしれません。]