ー そしてその後 相変わらずの運び屋は ー
[船が港についてからは、
各々が自分の帰るべき場所や
向かうべき場所に合わせて進んでいった。
…男のほうはというと、しばらくの間は
身分を聞かれにくい、貧困層の住む地域に
それっぽく潜伏していた。
何故だろう、なんか普通に馴染んでしまった。
…そして数日立って、脱獄者の情報などが流れていないことを確認したなら…改めて、『Harriko』の「マーちゃん」に連絡を取る。
……事情を話せば、思っていた数倍早い速度でトントン拍子に就職が決定し、大丈夫ですかここは!!?と心配になったが…そのご、ハリコの顔を見てようやく、ああここは大丈夫な場所なんだなあ…と強く思うことができた…
キラキラちゃんのサイトに何気なく、無事に就職できたことや、フィアがきちんと食べれてるかの確認などの連絡を送る。
自分の冤罪は晴れはしなかったが…今の幸せを噛み締め…]