[さて、エナガからの2枚目の便箋に用いられたインクは、1枚目のそれとは微妙に色合いが異なっていたのだが、この時ヘロンはそれに気づかなかった。 そして、実はその裏にさらに3枚目の便箋が重なっていたことにもまた、気づかなかったのである。]“パッセリンに、たくさんのライオンが来たわ むすっとしたシラサギも一羽来ているの あなたに差し入れしても 大丈夫かしら?”**