[口からビームも出せるらしい。そう聞いた時には彼は少し呆然としていた。>>336
そんなものが想像力だけで簡単に出来たら誰も困りはしないのだ。
夢であることが、この世界の悪意の無さがそれを許すのだろうか。
機械が人々に紛れサポートしているのは同じなのに、この遊園地と少年の世界はまるで違う。
最初は目の前の大人がビームを発する姿を想像してしまったことは、少年も内緒にすることにした。
あんまり怖くない。多分彼にとってマストという男性が穏やかで優しいイメージになっている故の発想だ。
簡潔で分かりやすい説明と、その内容が普段させられていることに少し類似していたお陰で、迅速に習得が終わる。>>337
大人の心子供知らず、少年はサムズアップを受けて一人照れ照れとしていた。]