……漏れはなし。
内部も燃料漏れ防止の留め具が劣化しているが
主要な機関は整備すれば使える。
その部品は用意できる、と、思う。
[少しだけ目を伏せた後懐から取り出したのは、
不完全な金属の鳥。時折零していた壊れた螺子などの主である。
それらを分解すれば、歯車や留め具などに代用できる金属が捻出できる。其処にいる者らで調整を試みれば少しばかり時間はかかるものの「足」は用意できるだろう。
……
―――なぁ、これよく見れば1人乗りだけど。
どうするの?俺だけ走るのだろうか。
と考えている研究者は、相棒が己を担いで運転する気だと
未だ知らないのであった。
おおぅ力持ち!!**]