[わたしは、まだ何もないこの場所に、遠い未来の夢を見ます。
もう少しこの世界に慣れたなら、わたしたちの家をつくりましょう。庭にはカトレアとジャスミンを植えて、いつか香り一杯の花畑にしましょう。お庭にテーブルを置いたなら、いつかまた出会うはずのドルチェは遊びに来てくれるでしょうか。スイッセスさんの珈琲でティータイムも素敵です。
家のなかにはたくさんの本を並べましょう。もちろん記念すべき1冊目はあの絵本。それから庭で教えてもらった「冒険」の話や、大好きな作家さんの本も並べましょう。
あの長くて短い旅路の中で出会ったひとたち、ひとりひとりに想いを馳せます。なんといってもわたしが"リーン”になって、初めて会ったひとたちですから。忘れることなんてありません。]