現在:中央表通り
[国民第一号による自発的ステマは、少し遠くの位置の女王にもきっちり届いていた
>>300。とはいえ多少の人込みの所為もあってか、彼女の方からは此方の姿は捉えられなかったらしい。
「オクリビちゃん」呼びでの礼の言葉が、喧騒の中を真っすぐに突き抜けて、機械の女の聴覚に届いてきた。]
( いえいえ、女王陛下……いえ、ズィー。 )
[……と小声で返してもこの状況で届く訳はなく、かといって大声で応答するには、今はズィーの呼びかけ
>>303>>304に割り込む気もなく――あのアリシアに安易に関わるのを憚る思考もあり。
ただ、大々的な訛りのフォローだけはすべきかもしれないと。
ここでオクリビは漸く、「15歳の女王」と「8歳のままの少女」の方へと静かに歩み出す。]