分かった。手、貸して?[真剣な眼差しに頷くとコウセツの手に飴を置いてそっと目を閉じる。幸せな未来。そこで飴を食べるのははコウセツ一人じゃないから。深呼吸をして指先に力を込めると、長いかりんとうを二等分したような円状の大きな飴が二つ出来上がって。]はい。二人で食べたら二倍幸せ。いつまでも一緒に食べられる長さ。[大きな飴を二つと勇気が出る飴を一つ、コウセツの手の上に置くと。]