[話している間にペンギンAIが持ってきてくれたタオルを肩にかけて汗を拭きつつ手ごろなベンチに腰掛けて、ぽんぽんと隣をサンシアに勧める。
そうして手元の端末からサンシアに連絡先のアドレスを送信した。
ぽんっと軽く指で押せばこれからも繋がれる。
とっても便利だ、でも、逆に言えば指先一つで切れてしまう脆さも含んでいるから、つい──]
あー、でもアタイがもしふらっと行方をくらませたりしたらサ。
サンシアは探してくれるかい?
[なんてつい子供をからかうようにニッと笑ってみせて
でも、子供相手だからあまり不安にさせないテンポですぐ否定の意を示す]
なんて、冗談だよ。
アタイはそんなヤワじゃないから安心しナ!
[そう言って親指を立てて朗らかに笑ってみせる]