[ふたりの結婚式は、盛大に行われた。
緑に包まれた其処は帽子屋のお茶会のよう。
神官を呼びつけてまでこの空の下を選んだのは、
僕が暗い監獄に居たからだと知っている。
もう、残夜に堕涙する日々は終わった。
君の笑顔が眩しくて、太陽が霞んで見えてしまう。
こんなの、ずるいよ。
大勢の人々に見守られながら、誓いを結び。
そうして、ベールに隠された君の素顔を暴けば、
この自由の空の下、愛を囁こう。]
愛しているよ、アリシア。
[真昼の空、口付けた君の頬から流れ落ちた涙が、
僕の頬を伝って地面を濡らした。]**