[ だが、ここは休憩中とはいえ軍議の場。
オレが取り乱したら、この場の愛し子たちを不安にさせる。
オレの罪なんじゃないか、
オレは間違っていたんじゃないか。
そんな弱音は、ここでは吐けない。 ]
……言ってみただけだ、そう本気にするな。
どれだけ馬鹿馬鹿しい策かはわかっている……。
[ どう考えても狙いはオレなのに、
首を取ってくださいとばかりに姿を晒すのは愚行だ。
オレを信じてくれる者たちへの裏切りでもある。
オレは今、この国の王なんだ。
もし退くとしても、罪の精算はしなければ
──今脅かされている愛し子たちを守らなければならない。 ]