[でも、それを許さない彼の言葉。>>349 それよりも、頬に触れる指先に感覚が其処だけに集中していくようで。 いや、それよりも、ずっと。 彼の作った首飾りが自身に似合っていると彼が嬉しそうな声音で語るから。 顔を上げる羞恥よりも、その言葉への喜色がより先立ってしまい。] ………似合い、ますか。[顔を上げたらどんな顔をしてくれているのだろう、だなんて。 後ろ髪を手の甲でするりと流し、首飾りに巻き込んでいた髪を逃しては頬に触れる指先に手繰られるままに、ゆっくりと顔を持ち上げてみた。]