裏路地を通り抜けようとして
[裏路地に入ったのは別にまた”舞い戻る”ためじゃない。あっちの大通りから向こうの大通りに抜ける最短の道を知っていただけ。そんな最中で前方、躓いて転ぶ人影があり、その拍子に何かが高く吹き飛ぼうとしていた
>>327]
あ
[ごめんね、見知らぬ人。ボクはきみじゃなくて飛んだそっちを助けようとしてしまった。あれが何かわからないけど大事なものかもしれないし? 両方はちょっと助けられそうになかったから。
高く跳び、それを取る。ラベルのようなもの ―― 着地して大丈夫?と声を掛けながら、それを渡す。それが大事なものだと知ったなら「この辺の人たち、大事なもの全部取ってこうとするからしっかり持ってた方がいいよ」と添えた。]