ー 中央表通りにて。みかけた穴掘り帝国 ー
[口元に手を当ててフラフラと逃げ帰る中央表通り。
俺がこの国獲ったら、この世のクリームというクリームを消し去ってやると決意しつつ。
どこからともなく大きな声が響いてきた。>>344
聞き覚えがありすぎるその訛りがかった声。
ウチのシマのやつだ。
BloodSunには入ってないというか、あまりにもマフィアに向いてなさすぎて勧誘すらしていない。
むしろうちの若い奴らが暇つぶしにボコボコにしたり、髪の毛あたりざっくりやって虐めてた可能性のほうが高い。なんで今でも生きてるんだあいつ。
…ともあれ。少し離れた建物の壁にでも背を預けてズルズルと崩れ落ちる。スイーツの気持ち悪さが買ってしまった。仕方ないので、いま一緒にいるやつらのことを観察する]