[>>353背後から不意に感じた気配と、いささか間延びした声。それと国家機密警察という身分。
標的から視線を逸らすわけにはいかない都合上、背後の者が本物か偽物なのか区別がつかない。
しかし続けられた「オールドパル」という名に、同じ通信を受け取ったものと判断し、背後への警戒を解いた。
ホンモノと言う訳だ。]
『そうだ、傭兵
クレイ・D・カナリーという、者だ、
傭兵ライセンスを見る、か?』
[身分証は尻のポケットに入っている。これで武器を携帯していてもある程度はお目こぼしが効く。
彼らが標的を捕捉するのを見届けて、銃をおろし、懐にしまった。]