おいガキ、このへんはすぐ崩れるぞ。
…何持ってんの???は???
金持ってんのか???隠すんじゃねえよ!!!
[と、一度は気遣いで声をかけたくせに、
何かを後生大事に持っている様子を見て、男は金目のものを持っていると思い、それを取り上げた。…結局それは、金でも何でもなく、ただのいしころであったのだが。]
…なんだよ、ただの石じゃねえか。
紛らわしいことしてんじゃねえよボケ
[と、石をポンポンと手で弄びながら、その石をみる。
希少な鉱石ならまだ金になるのに…と思っているのに、そこにあるのはZに似た形がついてるだけ]
Z(ズィー)の石、ってか
金でもダイヤでもないんじゃ、一文にもなりゃしねえよ
[と、幼い子どもの前にぽいっと石を投げ捨てた。都合よくZの文字が上に来た気がするが、男はそんなこと意識もしていない]