[と、そのピエロが我に返った様子で慌てて一礼する様>>352は、この場を夢の世界から現実に戻すよう。
その彼――アレッキーノがいきなり“ハリコ”の名を言い当てたことは、己の顔が広く知られていることを思えば不思議ではなかったのだが……]
ミスター・アレッキーノ――。
あなたのご家族も、ファンでいてくれてるのね。
嬉しいわ。まだ“Harriko”を愛してくれる人が――…
[「も」と口にしたのはいつかのバレンスの話>>144を思い出してのことではあったが、それはともかくとして。
この時のハリコは、彼の妻と娘について、「いてくれてる」という現在形を用いていた――が]