[仕事のときは熱心で、時に彼女が描く情景が煮詰まったときなどジオラマでその映像を見せるようなことだってできただろう。
そういう意味で彼女が仕事が忙しくても互いに邪魔しないようにしながら、ここにいることも珍しくなくなっていた。
そっちのほうでは付き合いやすいし理解も及ぶ。その辺り経験があるから時に達観した思考の冴えをみせるときもあるのだが、今回は迷子のような幼い様子もみせる。]
なぁ、サンシア。
[別に警戒心を持てだとか、節度がどうのだとかをいう気はないし今までもいったことはなかっただろう。]
…怖いのか?
[毛布の変わりに求めるように、ぺんだこのある手が頬に触れた後にシャツに伸びる中、意識して落ち着いた声で話す]
どこかにいなくなりもしないし、傍にいるぞ。
[引っぺがした毛布は返さずに、脇に腰掛けて伸ばさなくても触れ合える距離に座る]