あ、ううん、ごめん。
別にあんま気にして無いけど、ほら、
私の髪派手でしょ。
だから怖がらせてたなら申し訳ないなって。
おしゃれでしてるだけなんだけどね。
[指先で自分の髪の毛を摘む。
メッシュの入った髪色は、彼のようなタイプには驚異に映るかもしれないと竹村は考えていた。
だから同輩まで怖がらせたか、と。
後ずさられたのを追いかけることはない。
追いかけることはないけれど。
震える肩を見て、伸ばしかけた手が止まる。
宙できゅっと握りしめた後、そのまま降ろした。]
驚かせちゃったならごめんね。
でも、…そんなに女子、苦手?