[もう、あげたいあいてはいないのに。
ふと無意識に作ってしまい、完成を見ない鳥は。
また螺子の破片になって、店の床や
作成者にくっついて、こういう往来でポロリと零れ落ちてしまうのだろう。]
[過去から目をそらしているのはきっと己で。
彼女は、どうなのだろう。
やはり、以前のようにおれは。
迷い子のような動きをして、診療の場所に戻ろうとする
君を呼び止めることも、できず。]
ああ。時間をとらせてしまってすまないね。
久しぶりに、あえて。
[嬉しかった?楽しかった?
――――思い出して、”痛かった?”
此方も迷って、そして。俺も、よかった。と続くのだ。]