よろしくね、ハリコ
[頼らせて。あなたの力になりたい。
そんな彼女の言葉に頷き、笑顔で受け入れて。可愛らしい隣人が出来た事を素直に喜んだ。
そうして耳元で囁かれる、内緒話。>>297]
――まあ!
[やや目を見開き、自分の口元に手を当て小さく驚く。
その後はフフッと笑って。今しがたの提案が不快でない事を伝えられたか。
あら、あら、悪い子ね?
でも好きよ。
「そう言う事」を好んで行うような人物には見えなかったが、こんな環境であれば時に振る舞いも変えざるを得ない。
離れた彼女の顔に小さな苦笑いを見つければ、余計に笑みがこぼれたのだった。
その後は医務棟まで付き添い、薬の処方を見届ける。>>298
帰り道も、望む場所まで付き添うつもりで。
とはいえ断られれば素直に離れ、必要以上に付きまとう事はしなかった。]