― 5月下旬・飯島センパイと ― 見える。 それか、責任感があんだろうなって。[>>356 飯島の問いに簡潔に答えた。作業の間、彼はずっと何か考えているようだった。作業と思考、同時にこなせるさまに半ば感心しながら難儀な人だなとも感じて。疲れてしまわないだろうか。彼の思案の先に、謎解きみたいな答えが用意されているとは到底思えず手放してしまえば楽になるのにそんな気持ちで、ただ、繊細に色を変える表情を眺めていた。]