[こんな未来があったかもしれない。こんな未来、来ないかもしれない。だけど一番願っている遠い遠い未来の話。
ボクと仲良しのペリエは列車に揺られて旅をしている。フリルのついた服を着たボクは、楽しいね、って窓から外を眺めてる。争いのない世界。国境も領地も関係ない世界。列車はメトロポリスを出発し、トループを越え、ヴァルハラを過ぎ、そしてしらない国へと続いてく。
”一般人”の顔をした、ボクとペリエの来ないかもしれない明日の姿。だけどそんな未来があったなら、旅立ちのお供にするのは決まってる。端末を操作して流れてきたのは旅立ちに相応しい歌。
それを歌うのは ――
ねえ、その時にはペリエもボクも、
それを「いい歌だね」って笑って言えるといいね **]