― ところで、ところで? ―
「ハリコとの仲はどう?」
[後日、とある看守とのすれ違いざま、揶揄いの言葉を投げられた。>>315
ニヤニヤとした下種な笑い付きではあったが、それは難癖でも罵倒でも無い。
ハリコとの仲や、彼女をどう思うかと言った内容の問いに少し首を傾げるも、大して考え込むような内容でも無し。
にこり笑いながら、あっさりとした返答をする。]
仲良しよ?
彼女、とっても可愛い人ね
[なんとなく、昔絞め殺した同級生に少し似ている気がする。>>19
それは三つ編みと言う共通点だけであったが、当時その子に向けていた好意を思い出し懐かしい幸福感に浸っていた。
それを抜きにしても、ハリコと言う女性はとても愛らしい。
いつかきちんと愛してあげられたらいいなと、今度は衝動的に指を折ってしまわないよう自制心を保つよう心掛けていた。>>48*]