医務室、異形の彼と
……確かに、食堂でごはんを食べる時はマスクの隙間からチューブで吸えとか、それが嫌なら牢でぼっち飯しろとか言われて、大変なのは大変だけど……って……アクセサリーじゃないのよ!?
[しっかりと対面した事で、露になった異形の部位を見て驚きの声を上げれば、彼はこちらを労いつつ、窓際のカーテンへと視線を移していく。
>>359 直前に紡がれた言葉と、押し黙る横顔に何か物悲しい物を感じて、
そう言う扱いを受ける事に悪い意味で慣れているのだろうと私は思った。
そんな姿が、我慢ばかりしていたあの子に少しだけ被って見えて。
お節介だと分かって居つつも隣に腰を降ろして──無ければ椅子を引っ張り出して──ぺこりと頭を下げた。]