翌朝
…おぅ、起きたか。
[叫び声に起こされて、生あくびを一つ。
なんで…の問いに、しばし考え込み。]
家まで戻るの面倒だったし、
あんた、なんか色々忘れてそうだから。
でも、俺のことは覚えていてくれてたようで、安心した。
[昨夜の記憶はどこまであるか、とか、
どのくらい飲んだか覚えてるか、とか、
確認しようとしたが、それどころじゃないようで。]
酒は好きだが、あまり飲んじゃあかん奴だな。
はぁ、しじみ?ああ、酔いざましのスープな。
[ウタの様子にしみじみつぶやきつつも、
請われるままに、コップに水を汲んで手渡す。
手元が覚束なかったら、介護する気満々で。]