びっくりしてごめんなのよ、でも、びっくりしただけだから。 怖いとか、そう言うのは思ってないのよ。[それがフォローになっているか分からないなりに、ぱたぱたと手を振りながら続ける。] ……お互いこんな所に居る以上、大変なのは間違いないのよ。 でも、諦めないように、なのよ。[何を、と問われればそれは私自身にも分からなく、濁してしまう。 ここから脱出する事を? これからを生きる事を? 答えは未だ見つからない。 そうして会話が途切れれば、互いに名前を伝え合ってその場を後にしただろう。*]