[相手からは観察…されている気がする。ふ、と小さく息を吐き、相手を見据えて]
……そこまでの情報通だ、
ここら一体のチンピラたちの情報くらい入ってんだろ
俺らの組織の戦力とかな
それとアンタの出した仮説、噂話、想像。
総合的に見て、殴りこみに行っても勝算は低いだろ
[人の命をモノとしか思わないようなやつらの残党と、そいつらを匿うようなやつらだ。生身の人間が殴り込みに行ったとて、その結果はまあお察しだ。]
……でも。
明確な目標がひとつ出来たのは有難ェ
流石だな、感謝する
アンタらにとっても、関係ないところで国民が潰し合ってくれりゃァ万々歳だもんな
[アリアが捻りつぶせばどちらの組織も一夜で壊滅する程なのかもしれない。それでもそんな些細なことに手を汚すことなく、勝手に自滅してくれるンだ、きっと利があるのだろう。
ましてや非電脳化を奨める組織だ、万が一こちらの組織が勝つことがあったとしても、相手の技術は決して此方の組織の取り分にはならないし、それを活用する術も知らない。火事場泥棒でもすりゃァ、潰れた組織の技術や知識は、アリアが取り放題だ。…俺はそこまで思考が至ることはなかったが。]