『軍参謀長殿にか、』
[>>376しばらくお得意様に、と言う事か。
手の中で、グラスの氷がカランと揺れる。
視線をそちらに移しながら、やや思案。決して悪い話ではない。
金払いは良い方だし、幸い"気が乗らない"と言う状態になる事も今までは無かった。
無茶な要求も過去ありはしたが、どれも許容範囲だ。休戦中はという期間指定も気に入った。]
『――断ったら、どうなる?』
[ほんの悪戯心でそう返す。
無論断るつもりは微塵もない、良い商談だ。
グラスに残ったウィスキーを一気にあおる。これは酔っ払いの戯言だ。
オールドパルの手は回っているが、別口からの手も回っている。つまり現状況で囲っておくのは正解と言う訳で。]