[一歩裏に踏み入れば命の保証無く、そもそも地球規模で終わりが見えているこの渾沌の国でも。
人は胸躍るドラマの映像>>166を求め、色とりどりの甘やかなお菓子を求め、そして音楽を求める。
そしてレイという少女は、ステージの上の絢爛たる「歌うたう偶像」に、憧れを抱いてしまった。
「女の身体が手に入る」、なんて下手な宣伝には
見向きもしなかった少女は。
「アイドルに必要な運動神経と歌声を鍛えられる」という
そんな甘言>>355に、引っかかった。
引っかかってしまった。
裏路地に連れこまれてからの記憶は、無い。]