[そんな疑問を授業中に考えていたら、 薬草の調合中に珍しく手を切った。 指の一振りで直そうとして、ふと隣を見る。 視線の高さが僅かに低い。 育ち盛りの彼だから、逆転される日も 近いだろう。] アデルファ。 貴方が傷を作った時に、 今までは、手当させて貰えませんでしたけど。 直接でも魔法でもいいので、 次からは、私に任せて下さいね。 貴方の血を怖いとは思いませんし、 何かあっても、直ぐに自分で治せますから。[私結構強いんですよ、とのんびり笑う。]