[その後はもう作業だ。
バレンスの『冤罪』をなかったことにし、
様々な後処理を任せて自分は"Oordeel"の方へ。
前々から誘われていたことや、例の"テロ事件"のおかげで死亡したと思われたために、ウィレムは容易に入隊を認められた。
このくらいの裏工作や手回しは、ウィレムにとってはお茶の子さいさいというものだ。
社会のゴミやクズを隔離し、甚振り、すべてを罰する。隠す必要のない悪事であるが、これもウィレムにとっては一つの"正義"の形だった。今はもう出来ないが、それでもまだそこらじゅうに落ちている"ゴミ"の回収はこれからも終わらないだろう
バレンスが何かの事件を追えば男も情報収集に協力する。
それがこの世の悪を炙りだす最も効率的な方法だとわかっているから。]