[話す事はお互い沢山。
血なまぐさい話は意図的に避け、自分の話は近況報告から始まる。
医療班と技術班の両方にしこたま叱られた事。
(あの時の負傷度までは言わなかった)
倉庫で「ジョン・ドゥ」相手、馬車馬のように働かされていた頃。
(人形捕獲に至るまでに一体何人死んだか)
穴掘り帝国の女王様の話。
(その時血まみれであった自分の事は伏せて)
フアナからオクリビとなったアイドルの事。
(結局彼女と殺し合う事は無かった)
「BloodSun」でのパーティーは、
もっと派手にやってやれと焚きつけて。
(彼の部下の命を沢山奪ったなんて言えない)
ヌル、どこか危うい、未だ幼い子。>>376
いつか惨たらしく死ぬであろうわたしをすくい上げる子。>>2:123
わたしは彼女が恐ろしい。
焼け落ち灰となってしまっては、わたしはきっと、死体さえも残らないだろうから。*]