[…と、そんなことはおいておいて。
今男がどこにいるかというとフェスタである。
たくさんの善良な賑わいに、男は笑顔を作るが少しげんなり気味に荷物持ちをしてるのは、傍目から見てもわかるだろう。
(善良すぎるものが周りにいると、なんか動きづらいのである。本質がネジ曲がった男の本能であった。そのため外出を避けていたのは見事にバレンスに見抜かれたようだ)。]
…お前なあ
わざわざこんなところ来なくても、むぐっっっ
[口にガトーショコラをぶち込まれた。>>277
ウィレムは甘いものはそこまで得意ではなかったが、もっもっと口に入れて行けば、ゴクンっと喉を鳴らして]
あまっ。
[と言ったのは、ガトーショコラかバレンスか?
ともあれ、周りを見渡していく。
善良なる市民たちの中に、悪事が紛れ込んでいないかと。
その中の笑顔をふと見ながら]