─悪魔と呼ばれた男と─
[私の呆れた目には心当たりがないのか、あるいは本当にただ楽しそうだからという理由で遊びに行ったのか。>>268>>270
未だ平時のやりとりと比べれば曖昧さの残る返事だが、それをアリシアは楽しそうに聞いている。
様子を見に来た、と言えば困惑の表情。
私が怪我だらけなくせに働き者の彼を今以上に酷使するとでも思っているのだろうか。
ページボーイなら……いや、猶更ないわね。]
気に入ってもらえたなら何よりね。
これからも長い付き合いになるのだろうし、その挨拶も兼ねてね。
[ドクターストップが無いと言えば、少し安心する。
今となっては彼が医者ではない事は知っているが、幾度と「お医者さん」の彼と会話をしてきた。
まるで他人事みたいに語る様子が妙に面白くてクスリと笑う。]