酒場にて
「断ったら……
この条件で、断る理由があるとでも?」
この期に及んで断る理由があるのか
>>387思わず目をパチパチと瞬いたが、
表情を伺い見るに、どうやら悪戯心でこちらを煽っているのだと、すぐに気付く。
肩を落とすと口元に苦笑を浮かべて、
「まぁ……クレイさんが、
閣下の事を嫌いだったら、仕方ありませんね。
ただ、それでも、断ったら受け入れてくれるまで、
何度も頭を下げるしかありませんが」
ふるふると首を振って、軽くお手上げのポーズ。
まあ、冗談にのっかるのはこのくらいにしておこうかな。
相手も同じように、引っ込めたようだし。