[さて、実際に私が才能を開花させて、本当にデザイナー修行を行うかは未だ分からない未来の話なので置いておくとして。
語られるハリコの言葉にうんうんと頷けば、自分でも幾つか脱出後に着るコーディネートを幾つか見繕っていく。
服を実際に合わせてみて鏡に移る自分と、それを見て頷くハリコ。
そうしてきゃっきゃと束の間のファッションショーを楽しめば、最終的に私はハリコの選んでくれた衣装>>268を選び、着替えていく。
ふわりと広がる黒いフレアスカートは、身も心も弾ませて心地よい気持ちにさせてくれて。]
──! すごく、いい感じなのよっ!
ありがとうなのよ、ハリコさん!
[彼女の確かな審美眼に満足げな表情を浮かべれば、
やがて準備も整い義父の元へ行く頃になり。]