[別れ際、装いを新たにした私は、ハリコへ挨拶と共に言葉を紡ぐ。]
……私、こうして誰かと服を選ぶ事って無かったから、とても楽しかったのよ。
それでね、港に着いて、その先ばらばらになってもハリコさんとお話がしたいから……お義父さん経由でお手紙を送るのよ!
つまり……ハリコさんには私の文通相手になってもらうのよっ!覚悟しておくのよー!
[そう言ってまくし立てながら、半ば強引に友誼のお願いをすれば、応えも聞かずに外へと躍り出る。
それは、この日この時に紡いだ思い出を、その時だけで終わらせたくなかった"子供"の我儘。
後の"Harriko"に対する有効なコネクションとしての一手となったのかは……未来次第。*]