再開とお別れと約束と
[姿を見せた時、ルミは酷く困惑した表情を浮かべていた。
>>302 それを当然の反応だと思った私は、続く言葉が非難であると予想して──続く彼女の言葉に、はっと顔を上げた。]
……ぇ、だって、私、ルミの事を……
……!!!
[ルミとお別れしたのに、こうしてまた会ってしまったから。
そんな言葉を紡ぐよりも早く、強く抱き寄せられて。
続く彼女の言葉に、自分がようやく思い違いをしていた事に気付く。
あの爆発が起きた時、ルミもまた私を探していたのだと。
愛の証を置いて貰った時から、お別れは済んだと、私の方が勝手に思い込んでいた。
……笑顔でお別れしたから、もう会っちゃいけないなんて事ないのに。
私はいつもいつも後になって気付かされてばかりだ。]