[ひらと手を振り、レオーネくんとやらに別れを告げて歩き出す。その足が向かうのは導かれるままに。早いスピードで進む、ジェットコースターのある方向へ。癖のように頭に手を添えたが、そこに笠はない。今日は無くてもいいのだろう。いや、“今回も”か。口角を少し持ち上げて、ゆっくりとした足取りで進んだ。]**