[「負い目」?、それに辞退したのはアリアの方からと聞いていたけれど。
少女が一人死ぬなんて珍しい国でもなし。リリオとて慈善団体ではないのだから、仕方ないことだ。
そう伝えたい気持ちはあれど、まずは黙って話を聞く>>335。
初対面で知らないフリをしたことには説明がつくかな、なんて打算的な考えを巡らせつつも、時折相槌を打ち。
胸のつかえがとれた、良かった、と言われれば。
目をぱちぱちと、まるで言っている事がわからないという風に。文意はようやく掴めた、つまり彼女は──]
私の幸せは、私が決めるもの。
リリオは関係ないよ、何なら入らなかったからこその今だから。でも──
[私をただ憐れんで、私の不幸に「負い目」を感じていた。
何の罪もない少女を見捨てたことへの罪悪感。それに苦しめられた日がきっとあったのだろう。
だからこそ私に夢を問うた。あなたは幸せになれるのか?と、機械の私に。
それなら改めて答えよう。私は幸せだ、そう告げるかのように。]