―回想:グノ、その後―
[最後通牒を受け取った後、自身の荷物をまとめついでに医務室から必要なものをいくつか頂戴して基地を出る。
数か月戦地をうろつき、どうやら殺処分されるわけではないとわかってから市街地へと向かう。
頼ったのは数少ない血縁、両親がいなくなってから軍に入るまで面倒を見てくれた人だ。
久しぶりに会った彼に副官殿から受け取った通知のことを話すと>>237、「そうか」とだけ言いい、奥へと姿を消す。10分ほど待ったあと、彼は小さなポーチを持って戻ってきた。]
「遺産の残りだ。ほとんどは軍に押収されちまったから、これしかなくてすまんな。必要なものがあればここにいけ。」
[ポーチの中にはいくらかの金と住所の書かれた紙が入ってる。
彼に礼を述べてその場を後にした。]*