ー回想:美しかったあの花とー
[三年以上前、まだ青年が医学学校に通ってた頃。
近所には、それはそれはきれいな姉ちゃんが住んでいた。
普段何をしてるのかはよく知らなかったけど…
ただ、家が近所で、学校に通ってる間も
通学途中に何度も顔合わせてたんだ。]
姉ちゃん、おはよ。
今日良い天気だな。…こんな日に限って、
レポート提出期限なんだよ!うえー!さいあくー!
[通学の度に青年は、
今日はどんな日か、何があるのか。
授業や実習がめんどくさいだと、そんな話を
5分もかけずに話して、走っていった。
そんな、当たり前の朝の挨拶がずっと続いてた]