[忙しい好奇心はある一画で起きた異変により、ゴンドラの外から内へと向き先が変わる。
一番見たがっていた筈のエリアの美しい光景は、ただ遠くで舞うのではなく襲撃者のように三人の元へ。>>389
最初は驚き、取り上げられようとする帽子を横から守ろうとしたりもした少年。
だが、ああこれは悪意ではなく悪戯心だと気づいてからは、彼にとっては突然沢山のお友達がやって来たようなものになった。
困っていただろう二人の大人を前にくすくす笑うのは、あまり良い子とは言えない姿だったかもしれない。]
ふふっ、マストさん人気者になっちゃった
妖精もマストさんが好きなんだなぁ……優しいもんね
[桟橋から降り、掛けられた声に隣の相手を見上げると光り輝く眼鏡。思わずまた笑みも零れるというもの。
夜でも事故に遭わなさそう。いや、見えづらくて結局危険だろうか……とか考えてしまったのは内緒。]