マ、マストさん……僕、行ってきますお先に、その、散策してきます!いっぱいいっぱいありがとうございました──また後で![出会った時のように小さな頭を下げ、そんな言葉で収まらないくらい良くしてくれた相手に感謝を述べて、さよならではなく再会を望む言葉を残して。早足で少し離れたところで一度振り返り、手の代わりに懐にしまっていた写真をひらひらさせ、少年は駆け出して行った。*]