裏通り・機械少女と「ふたり」のこと
[リリオ全体が抱いていたアリシアへの「負い目」の話を、その少女は黙って聞いていた
>>407。
ズィーと3人で話していた時のアリシアからは、此方を「フアナ」だと気づいているような素振りは窺えなかったように、オクリビは覚えている。
そして今打ち明けた話に対し、アリシアはただ相槌を打つのみで。
もしかしたら彼女自身、この件を幾らかでも既に解っていた故に「知らないフリ」をしていたのかもしれないと、オクリビはふと考えていた。
(こう思考する女自身も、先程、似たような反応
>>334を示していたのだから)
そんなオクリビの目に捉えられたアリシアの瞬きは、此方の言葉の意味が判らないという風。
――否、文字通りの「文意」が判らないのではあるまい。
リリオの「負い目」という前置き自体は確かに唐突で、文意を計りかねるものだったかもしれないが。]
ええ、その通りだわ。
自分の幸せは、他所から勝手に
決めつけるものじゃないものね。