[さて、今のページボーイがアリシアを「顎で使う」という話が出てくれば、オクリビはこれまた予測外だと示すようにぱちりと瞬いた。
ついふっと笑ってしまった、という感じのアリシアの反応からみても、親密で大切な相手であることに変わりはなさそうに捉えられたが。
ところでこの日時点で、公爵の後継にページボーイが指名されたという事実>>110が「夜の女王」外に対し公にされていたか否か。
仮に公になっていたとしても、その新たなリーダー当人が籠り切りの状態>>328では、外部の者であるオクリビがここで処理落ちという名の度忘れを起こす程度には、実感に乏しい話だったかもしれないが。]
そっか。強いのね、あの子。
心配する必要も無かった……とは言わないけれど、
[――あの“嵐”の時は「夜の女王」側も神経を尖らせていた筈。
それもあってオクリビはあの抗争当時、ページボーイも含めかの組織側の者と直に接触しようとしていなかった。それはさておき]
貴女の支えになれる程に頼れる子で、安心したわ。
そういう貴女も、あの子の支えになってたら――
ええ、お互いに支え合える間柄だと良いと思うわ。
[「親友」「姉妹」といった語も脳裏には浮かんだが、一先ずオクリビの側からの断定は避け、「間柄」に言い換える。]